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560 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/09(土) 00 33 55 ID 0tZTuvE+ しばらく見ないうちにコジキリ一色になってるなぁこのスレw 566 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/09(土) 01 07 04 ID DurwtsOh サヤ 「キリノぉ~、最近先生とばっかつるんでてあたしつまんないよぉ」 キリノ「はにゃ? なんのことサヤ?」 サヤ 「顧問と部長だからって、部活の間四六時中隣同士で仲良くしてるのはどーなのよ?」 キリノ「えー、あたしもちゃんと練習してるじゃない」 サヤ 「だからー、それ以外で……って、あーもういいっ!」 キリノ「ふえぇ?? なんで怒ってるのよぉサヤぁ~?」 コジロー「おーいキリノ、ちょっと来てくれー」 キリノ「ハーイ♪」(スタタタタッ) サヤ 「はぁ…あたし…なにやってんだろう……」 560の為に別角度からキリノを描いてみようと思ったが、やはりコジローに邪魔をされてしまった
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ああ、この状態はいったいどうしたらいいのか。 あたしは大変なことに気づいてしまったのだ。 「どうしたのサヤ?」 親友のキリノが、あたしの顔を覗き込む。この子にだけは気づかせるわけには行かない。 そう思って、そっとコジロー先生の顔を見た。ああ、やっぱり伸びてる。 そこには、黒々と一本の鼻毛が顔を出していた。 切り忘れか、抜き忘れかはわからないが、ともかく立派な鼻毛が一本見える。 (前からああだよ) キリノのコジロー先生に対する評価を聞いてから、アタシは考えていたことがある。 どう見ても、普段のコジロー先生はかっこよくなんかない。でも、キリノにはかっこよく見えているらしい。 ならば! その幻想を手助けしてあげるのが親友というものではなかろうか! その矢先に、鼻毛が伸びているというのはいかがなものか! アタシはキッとコジロー先生をにらみつけた。 駄目だ……へらへらしてて気づかない。 ああ、もうハサミを鼻に突っ込んで粘膜ごと切りきざんでやりたいわ! フーフーと息を切らせていると、コジロー先生はキリノに何やら話しかけだした。 「な、なあ。サヤがさっきからこっちをにらんでるんだが……」 「先生、何かしたんじゃないッスか」 何もしないからイライラすんのよ、と叫びたい衝動をこらえるアタシ。 すると、キリノがにこっと笑ってコジロー先生に近づいた。 「あ、先生。鼻毛出てますよ。……えいっ!」 「イテッ! お前、いきなり抜くなよ。もう」 「いやー、だって気になるじゃないっスかー。でも、もう伸びてないっすね」 「ああ、最近忙しかったんで切り忘れてたのがあったんだろうな」 あ、アレ? そんなあっさり終わっていいの? アタシの心配は何? あ、そうか鼻毛出ててもかっこいいってことなのね。 ハ……ハハ……アタシってばなんだったのかしら……。 憎い! 鼻毛という存在そのものが憎いわ! 「あ、サヤ?」 キリノがアタシに近づいてきた。いったい何。また、ノロケ? 「えいっ!」 「イタッ!」 「ごめんね……言いにくかったんだけど、サヤも一本だけ鼻毛伸びてたからさ。 昨日も徹夜しててお手入れサボったんでしょ? 可愛い顔が台無しだよ」 次の日、アタシは学校を休んだ。
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「狡猾な狩人」 モンスターバースシリーズの2作目『キングコング 髑髏島の巨神』に登場する怪獣。 英名は「Mother Longlegs」。 髑髏島に住む怪獣の一種であり、バンブー(bamboo=竹)の名の通り、竹林に生息しており、長い足で竹に擬態している。 体長は5~7mほどで、近付いてきた者を足で串刺しにしたり、ハサミと下部から発射する粘着性の触手で絡め取ったりして捕食する。 このためクモンガ同様、蜘蛛でありながら糸で巣を作らない。 劇中では竹林に入ったパッカードの部隊を襲撃し、部下を一人足で串刺しにする。 その後、ミルズを触手で絡め取って捕食しようとするも、下部を銃撃による集中攻撃に晒された隙を突かれ、 足を次々とナイフで切断されバランスを崩し、倒れ込んだ所をパッカードによって止めを刺される。 B級映画やモンスター映画の蜘蛛の怪物はガブリンチョと獲物を食らう事が多いが、 資料によればバンブー・スパイダーは現実の蜘蛛と同じく体外消化で獲物を捕食するらしい。 元ネタは1933年版『キングコング』にて残酷すぎるとして登場シーンがカットされた巨大昆虫(通称クモガニ)と思われる。 また、串刺しになった兵士の凄惨な姿は、ホラー映画『食人族』のオマージュと言われている。 MUGENにおけるバンブー・スパイダー 怪獣キャラに定評のあるカーベィ氏による、kMIKEj氏が提供したスプライトを用いて作られたものが公開されている。 ファイルならびにディスプレイネームは英名の「Mother_Longlegs」となっている。 AIもデフォルトで搭載されている。 出場大会 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント
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バンブー・ベアーズ キャラクター コメント 1997年4月4日から1998年3月27日までされたテレビアニメ。 キャラクター パッチール:スロー・リー コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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作品一覧 無題 無題(↑の続き) ユージと不思議な夢 入れ替わりネタ 無題 彼と彼女の恋愛白書 入れ替わりネタ 無題 無題(エロなし) 性格反転ユージ 無題 無題 無題 タマちゃんのほけんたいいく―シーン1“講義” タマちゃんのほけんたいいく―シーン2“自習” タマちゃんのほけんたいいく―シーン3“実践” タマキと初めての感覚 続・タマキと初めての感覚 続々・タマキと初めての感覚 続々々・タマキと初めての感覚 true end 苗字と名前 ユージハーレム? メイちゃんend ユージハーレム ユージハーレム? 近本end ユージハーレム ユージハーレム? 青木end ユージハーレム ユージ×青木 ユージスレ続き 横尾end 二人の稽古と探し物 二人の稽古と探し物 裏 無題 初夏の朝と鍵の開いた扉(タマ→コジロー×キリノ) 入れ替わりネタ 生徒と先生 ダメ男とさせ子 小ネタ、幼な妻キリノ 新婚さんの日常? 新婚さんの日常2? 新婚さんの日常3? 新婚さんの日常4? 新婚さんの日常5 ? 新婚さんの日常6 ? 玉子酒と責任問題(コジロー×タマキ) 姫と侍 1 姫と侍 2 束縛プレイと悩むミヤミヤ ミヤダン 一人遊びと抱き枕 おいしいケーキと苦い恋-第1話 おいしいケーキと苦い恋-第2話 おいしいケーキと苦い恋-第3話 おいしいケーキと苦い恋-第4話 おいしいケーキと苦い恋-第5話 おいしいケーキと苦い恋-第6話 おいしいケーキと苦い恋-第7話 おいしいケーキと苦い恋-第8話 おいしいケーキと苦い恋-第9話 サヤ×キリノ 身代わりと罰 遊ばれる清村くんと弄ばれる西山さん SとS サヤと官能小説(外山×サヤ)―1 サヤと官能小説(外山×サヤ)―2 サヤと官能小説(外山×サヤ)―3 キリノ×サヤ 二人の悪夢と絶望の日-前編 二人の悪夢と絶望の日-後編 カラオケと誕生日 イエロー×ブルー コジローハーレム ミヤサヤ 小ネタ、今夜のタマちゃん レイミと等身大パネルの使い道 キリノと手ぬぐい たっくんの野望 鞘子
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316 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 21 18 24 ID +e3Y/wmR きりのんは外山とか岩佐とか高杉とくっつくんじゃないかね 320 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 21 26 59 ID ExVcitbb 高杉って外山に蹴られた子か 誰かわからんくて1巻読み直してたら お姉さんっぽいきりのんが可愛くて思考停止してしまった 330 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/02/16(土) 21 56 04 ID R2K5ADEm 高キリってこんな感じか あの後キリノがたまたま通りかかったってことで キリノ「おょ~大丈夫かい高杉くん?どったの?お腹痛い?」 高杉「う、ううん…何でも…」 キリノ「あっ、ひょっとして外山くん達かい?さっき帰ってったし」 高杉「…いや、えっと…」 キリノ「そうなんだね? …すまないねえ、うちの部員が迷惑かけちゃってさ」 高杉「…いいよ、気にしないで、千葉さんが悪いわけじゃないし」 キリノ「ううんダメだよ、今度きつーく言っとくから!あたしが言っても聞いてくれないかもだけど…」 高杉「…すごいね、千葉さんは。自分より強い外山君たちにもちゃんと言いたい事が言えて」 キリノ「えー、凄くはないよ…だってホントに、あたしの言う事なんか聞いてくれやしないしさ」 高杉「ううん、凄いよ…俺も、もうちょっと言い返せたりするよう、頑張ってみるよ、千葉さん見習って」 キリノ「おおっ、その意気だよ!…あと言ってなかったっけ?あたし、キリノでいーよ、あはは」 高杉「ええええっ、そ、そりゃ無理だよ!ほ、ほとんど喋った事ないのに?」 キリノ「えー、でも、これ位できなきゃ外山くん達に言い返すのなんて無理っぽいよ?」 高杉「えっと、じゃあ…(ごくん)あ、ありがとう、キリノ」 キリノ「…うん!よく出来ました!それじゃ、あたし行くね?また何かあったら言ってね!じゃね~」 高杉「う、うん。またね、キリノ………って、聞いてないか、はは…」 我ながらなんて無茶をしやがるってオモタ、ごめんなさい。
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バンブー・バサル(Bamboo Vassal) 第17期に S Aliceに舞い戻ってきたアメリカ出身のマスクウーマン。 過去に第10期~第11期にかけても S Aliceに所属していた。 スタイルはサブミッションに特化し特に腕殺しを得意とする。 プロフィール ニックネーム:コマンドアサシン 出身国:アメリカ 身長:162cm 体重:58kg 生年月日:1988/08/05 必殺技:クロスアームブリーカー 初出場:AliceCup74th(第9期)※所属としてはAliceCup77th 経歴:BlackTail-Alice D-X 主なタイトル:なし
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ネオネクタール - フォレストドラゴン グレード〈1〉 ノーマルユニット (ブースト) パワー 4000 / シールド 5000 / クリティカル 1 永【V/R】:他のあなたの『バンブー・ドラゴン』1枚につき、このユニットのパワー+2000。 フレーバー:命を賭さねば、其の筍口にすること叶わず。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 使ってみたいと思う 0 (0%) 2 弱いと思う 0 (0%) 3 強いと思う 0 (0%) 4 面白いと思う 0 (0%) その他 投票総数 0 コメント
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妙な間が部屋を包む。 岩佐は、ベッドの上で唇をわなわなと震わせ続けるサヤと二人きりになっていた。 部屋の主の外山といえば、何かを探しに物置のある廊下へ出て行ったままだ。 (どういう状況だよこれ……) 目の前で幾度もの絶頂に顔を真っ赤にしてうつむく少女と、それを眺める彼氏の友人である自分。 交わす言葉も思いつかず、岩佐はただただサヤの原稿用紙を読みながらビールを飲み続けた。 「岩佐君……帰って……」 外山が部屋を出てから10分近くたってからだろうか、 肉体を蝕む愉悦からようやく解放されてきたサヤが顔を背けたまま岩佐に話しかける。 「いや、俺も帰りたいのは山々だぜ、ビデオ持ってきたから用も済んだし。 でもまあ、今帰ったらお前ぶち切れたあいつにどんな最悪な事されるかわかんねーぞ」 「大丈夫だよ……だって、さっきより、今までされてたことより最悪なことなんてそう無いもの……」 (さっきまでのことが『最悪な事』ねぇ……) 外山がベッドの上から離れる時にサヤが発した「あ」という言葉と、 その表情を岩佐は思い出す。 その声、その顔には少しも安堵はなく、 むしろもう行為が終わるのかという悲哀ともっとして欲しいという欲望しかなかった。 しかしそんな発情しきった心も、発生源である外山が10分近くも離れ 他人に近い岩佐と二人きりで放置されることにより少しだけ羞恥心が戻ったのだろう。 だが心は戻ったとしても、体がいまだ発情中なのは遠くから見ていても手に取るように分る。 最後に携帯の前で外山に性器を弄り回された時のまま両足は大きく割り開いたままだし、 その顔は額から喉まで汗でびっしょりだし、呼吸もいまだ荒いままだ。 しかしサヤに何ができよう。 後ろ手で縛られたままでは自らを慰めることもできず (もっとも岩佐のいる前ではそんなことをするわけは無いが)、 岩佐のいる前では廊下の外山にねだることさえ許されない。 放置プレイと羞恥プレイを兼ねた外山の仕掛けに、サヤはどこまでもはまってゆくしかない。 「俺から見たら、全然最悪な事をされてるようには見えねーな」 「……それ、どーゆーことよ……」 「おまえ自身が一番分ってんじゃねーの?」 (いや、むしろ、こいつは最悪な事をされるのを望んでるのかもしれねーな) あの外山の彼女を半年以上もして、さらにHだって何度もしているようなのに いまだ別れていないのだから、サヤは相当のMなのかもしれない。 サヤが何かを言おうとした瞬間、扉が開いて外山が入ってきた。 「当たり前だろうが、俺と岩佐のおかげでお前の小説はどんどん良くなってるんだぜ。 最悪もくそもないだろうが」 その右手に握られた機械を見た瞬間、サヤは悲鳴を上げた。 その機械は、小形の空気清浄機のような本体に一本の蛇腹が生えていて、 そしてその蛇腹の先端が、男性器の形を模している。 「それ、バイブかよ」 「そうだ。ネットで買ったが5桁はしたんだぜ」 岩佐も別にそう大人のおもちゃに詳しくは無いが、 しかしそれはなんとも異様ないでたちだった。外山が機械についているスイッチを入れると、 ズガガガガガッという腹に響くような重低音を巻きちらしながら先端が滅茶苦茶に震えた。 「じゃあ、最後の修正箇所だな。 『高みへと上った少女はまるで聖母のように安らかな笑顔をその顔に浮かべた』 こいつを突っ込まれてイッたお前がどんな顔するか、俺と岩佐に見せてくれよ」 笑いながら外山はベッドの上に登った。 がくがくと震えるサヤの体をさすりながら。 (なんというか、普通はブブブだよな) 岩佐は、ベッドの上に新聞紙を敷く外山を見ながら心の中で今まで見てきたAVのバイブを思い出す。 (だけどあれ、ズガガガガッだったな) そう、まるで削岩機のような音だった。 (これ、マジでサヤ死ぬかもしれんね) 「いやっ、いや、絶対いやあっ」 怯えるサヤは両足をピッタリとくっつけ悲鳴を上げ続ける。 そんなサヤに構わず、ベッドの上に黙々と新聞紙を敷き続ける外山。 「その新聞紙には何の意味があるんだよ」 「……前にこれ突っ込んだ時にこいつ滅茶苦茶感じやがって人のベッドの上でくそ」 とたんに今までわめいていたサヤが後ろ向きに頭突きをして外山を黙らせようとする。 どうやらそれを入れられるのは一度目ではないらしい。 まあ、だからこそこの怯えようなのだろう。 しかし相手の見えない状況で放たれた頭突きはサヤの方がダメージが大きかったらしく、 後頭部の痛みで顔をしかめサヤは動きを止める。 その間にするりとサヤの体の下へ入り込む外山。 まるで外山の上に座り込むような形になったサヤの秘部はもう風前の灯だ。 「さて、それじゃあ始めようか」 「ほんと、漏らすよ?前みたいに漏らしちゃうよっ!?」 もうほとんど切れた声で外山へ最後の抵抗の言葉を投げかけるサヤ。 しかしそんな形ばかりの威圧的な態度が外山に通じるわけも無く。 「別にいーぜ?でもそんなもの見せられたら、岩佐もたまったもんじゃねーだろうな?」 (いや、もう今の状況でもたまったもんじゃねーって) 自分が人様の前で漏らしてはいけないものを漏らしたところを岩佐に見られる姿を想像したのか、 サヤは僅かに沈黙しその顔を青くしたり赤くしたりしていた。 そしてしばらくして外山のほうをチラッと振り向きながら、観念したようにサヤが呟く。 「……お願いだから、弱いのにして……強くされたら、あたしまた半日ぐらい動けなくなるから……」 両手でサヤのズボンの後ろをびりびりと破り、穴を作りながら外山は答える。 「俺だってお前のことを大事にしたいさ……」 その口調は本当にすまなさそうな声で、その顔に浮かんだえげつない笑顔との落差で岩佐は冷や汗をかいた。 「でもよう、しかたがねーよな。お前の小説をよくするためなんだからよ」 声のトーンが笑顔と同じぐらいひどくなくなった。 「俺も泣く泣く心を鬼にするぜ」 下肢の入り口に蛇腹の先端を押し当てられたサヤはビクンと体を震わし周りの筋肉に力を入れて進入を食い止める。 「おいおい、つまんない抵抗してんじゃねーよ」 外山は自由な左手でサヤの左胸を捏ね回し始める。 発育しきった美しい半円型の柔肉を、螺旋を描くように撫ぜ回し、 肌色と桃色の境を人差し指でくるくると刺激する。 その優しい愛撫に今まで性感を開発されてきたサヤはただただ生まれてくる快楽を受け入れ続けるしかない。 そして、肉体が求め始めるタイミングを外山は予測し、ひくつき始めた穴へ削岩機を一気に突き入れる。 「ああっっっっっっ」 まだそれは地獄の振動を開始していないというのに、挿入の動きだけでサヤは果てた。 しかしそれはまだ始まりに過ぎない。 サヤの左胸を揉む手を離し、外山は機械のスイッチへと手を伸ばす。 「……ぃったからぁ……」 半分舌を出しながら、悦楽にふけった顔を岩佐に隠そうとせずサヤは呟いた。 「……もう、ぃっちゃったから……もぅ……ゅうひて……」 馬鹿だなあ、と岩佐は思った。 サヤのおでこをよしよしと撫でながら、その手をまたスイッチに戻して外山は言った。 「許すわけ無いだろ」 あんな顔で、声で言われたら、俺でもスイッチを押す。 そう考える岩佐の前で、ズガガガガッという音とともにサヤの体が爆ぜた。 「あひいいぃぃぃっああああああいああああぁぁっ、 いやああっいやいやいあやああああっ いあさくんに、いわはくんにみられちゃうよおおおおおぉぉぉぉっっっ」 よがり狂いながらサヤは叫んだ。 もう、彼女には食い入るように正面で見つめる岩佐は見えていないらしい。 「あひいいいいっふひいいいいいっっひやあああぁぁぁぁ いくぅいくううういちゃうああああああああああああぁぁぁぁぁ」 そんなサヤの顔を見つめる外山の顔はなぜかとても穏やかに見えた。 しかし岩佐には、そんな外山の気持ちが分るような気がした。 「今のこいつはどんな風に見える」 ああ、そういえば小説の表現を考えるためって設定だったな。 最後までその演出に乗ってやるか。 上半身を発狂したかのように揺さぶるサヤの両胸はその質量を忘れたかのように タプタプと滅茶苦茶に揺れ動き、青白い血管の浮かぶ白い肌を伝う汗はあたりに撒き散らされる。 (こりゃ、う○こもらしてもしかたねえな……) 「いくいくいっひゃういきゃあああああぁぁぁあぁぁぁっ ぁ、あ、ああああぁぁああああいくいあかあああああ いくもうらめあひあああああああぁぁぁぁぁっ」 口から涎を吐きながら、目から涙を流しながら何度も何度もサヤは果て続ける。 彼女に穿たれた機械が動きを止めるまで。 背後の男が満足するまで。 「『メス犬のような天使の顔で』ってのはどうだ?」 外山が、イき続ける彼女の頭を撫でながら岩佐に提案する。 たとえメス犬のような、などと付けながらも、『天使』ときたもんだ。 (結局最後はのろけかよ!!!!) 「それでいーんじゃねーの?」 心の底からどうでも良くなって岩佐は答えた。 岩佐の答えとともに、削岩機の音とサヤの絶叫は消えうせた。 「ああっいいよ、とやま君、ふごいはんじるっ」 「け、やっぱてめえはメス犬だなおい」 「……ちがうもん、あんなことずっといわあくんのまえで、させらえて、 ずっとひもちよくなるのっがまんさせられてじらされたからだもんっ!!」 (いや、最後の方全然我慢してなかったじゃねーかお前) 玄関で靴を履こうとしながら岩佐は毒づいた。 といっても急ピッチでビールを空けたからもう指先がふらふらでさっきから全然靴紐が結べないのだが。 そんなこんなでもたもたしているうちに、後ろのバカップルどもは第2ラウンドを始めやがった。 ……いや、むしろ今まで岩佐の前でしていたのが前戯でこれからのが本番なのかもしれない。 「ふん、あんだけ喘いでおいていっちょ前に我慢してたとか言うのか? さすが淫乱だ、我慢のレベルが違いすぎるぜこの変態」 パンパンと肉と肉がぶつかる音がし始め、たちまち上ずったサヤの声が聞こえ始めた。 「あひぃ、だっふぇ、ひさしぶいなのにあんなあああぁぁ はずかしいことさせらえたら、だえだってええぇぇ」 「よく言うぜ、岩佐に見られて興奮してたんだろうがこの変態!! お仕置きで今夜は一晩中突き殺してやる!!」 (……なんでアルコール入ってねーのにあんなハイテンションなんだよ。……ああ、俺がいたせいか) 岩佐という欲望を塞ぐ蓋が外れた後だから、あんなにハイテンションになっているのだろう。 「いいよ、いいよっいっぱいいっぱいいっぱいついてついてついて いれていれぅぇいああええええぇぇぇぇっ」 「早速イったかこの犬やろーが、あんだけイってまだイきたらねーのかド変態め」 「へんたぃだからぁ、もっと、もーーーっとおしぉきっ、おひおきして、おしぉっ、 お、ぉあああああぁぁぁぁっ」 「は、入れてやるぜ犯してやるぜ、せいぜい朝まで叫んでなこの変態官能小説家!!!」 「ぁああああ、あひいいいいいいぃぃっいく、いくいくいきゅぅぅぅううううっっ」 「てめーと会ってねえ間一度も俺は抜いてねーからな、 数ヵ月分の特濃精子を全部出すぜこの超変態女め!!!!」 「だしてだしてこゆくえあつくてにがいのずぇんぶぜんぶだしてだしふぇだひてえええええぇぇぇぇえぇっっっ」 ついてけねーや、と言いながらも、どこか淋しそうな顔をして岩佐は外山の家を後にした。 「おれも彼女欲しいなあ……」 「……サヤ、元気?」 「……あんまり……」 電話の向こうから聞こえる親友の声に、どこかほっとした、しかし疲れきった声でサヤは答えた。 「あははは、外山君に苛められちゃったみたいだね」 「な、な、な、何言ってるのよ!!別にあいつとは会ってないってば!!!!」 「はいはい、そういうことにしときましょーか。でも、おかげで家に帰る決心がついたんじゃない?」 サヤはぎくりとして答える。 「……別に外山君とは会ってないけど、帰ることにはしました。……よくうちに帰る途中って分ったわね」 「そりゃもうサヤのパターンじゃん。 なんか家に帰れなくなって友達の家2、3日ぶらぶらして帰る決心するため外山君ち行くの」 「……だから、あいつには会ってないってば……ていうか、 なんか聞き捨てならないんだけどさ、あたしが『帰る決心するため外山君ち行く』 っていうの」 別にそこまで外山のことを頼りにしてるつもりの無いサヤは本当に心外だという口調で答えた。 すると、くすくすと笑いながらキリノは言った。 「でもさあ、外山君ち行って帰ったきた時サヤ凄いすっきりした顔してるじゃない。 まあ、何でか大抵目の下に大きなクマもできてるけど」 「それは……」 たしかに、その通りかもしれない。 昨日も……というより昨日から今日にかけてだけど……めっためたに…… それこそ朝までどころか昼までずーと、わけがわからなくなり記憶が混同するぐらいめっためたに、 夕方目が覚めたら口の中から足の指先まで全身精液の匂いがするまでヤってしまった今となっては、 家出した理由が小さな問題になったように感じられていた。 まあ、本当に家に帰ろうと思い立ったのは風呂上りのサヤに 「もう一晩泊まっていくか」 とあの機械を持ってあざ笑う外山を見たときだが。 悲鳴をあげ逃げるようにして外山の部屋を飛び出したサヤは、外山の部屋のベランダを見上げながら 「鬼畜っ!!」 と叫んで一目散に走ってサヤの家の前まで帰ってきたのだ。 「まあ、結局家に帰るんなら一件落着って感じであたしは言うこと無いんだけどね。 じゃ、あんまり家族心配させたらだめだよー」 そう喋るとキリノは電話を切った。 「心配か……」 そう呟き、サヤは自らの家を見上げる。 「下手したら、家族の縁切られてるかもしれないんだけどね……」 あの日、サヤは自分の部屋で書きかけの官能小説の前で固まるかずひこを見た。 その後、サヤは小説をかばんに入れ逃げるようにして家を出たのだ。 (ねーちゃんみそこなったよ) (あんたをそんな子に育てた覚えは無いよ) そんな家族の幻の罵倒が聞こえてくる。 家に帰ろうとした決意が鈍ったその瞬間、昨夜外山と交わしたやり取りを思い出す。 (お前進級してからこんなのずっと書いてたのか?) (そーよ。書いてたもん、ずっと。でも言っとくけど、本気であたしは書いてるんだからね!) そう、本気で書いてたんだあたしは。そのことはだれよりも自分自身が知っている。 深呼吸して、サヤは両手で自らの頬をぱちんと音がする強さで打つ。 涙目になりながら、しかし決意したまなざしでサヤは玄関へと踏み込んだ。 「何やってんだいこの子は、ゲーム機壊されたぐらいで家出して!!」 「あたしは、……?」 本気であの小説書いてるんだから、と続けようとしたサヤの言葉が詰まる。 「ゴメンよねーちゃん、俺、足元見ずに部屋入っちゃって……」 そう言ってすまなさそうに首をすぼめる弟の手には、サヤがお店で並んで買った新型の携帯ゲーム機が握られていた。 その液晶画面は上下とも見事にひび割れていた。 「かずひこが謝る必要は無いよ。こんなもの床に置いてた鞘子が悪いんだから」 そんな風にいつものようにわいわいと騒いでいる家族の前で、 気の抜けたサヤは尻もちをついていた。 終わり おまけ サヤは家族が寝入った後自室でビデオデッキに岩佐が持ってきていたテープを入れた。 「これでも見て勉強しとけ」 と外山に渡されたものだ。 衛星放送のアダルトチャンネルを録画したらしいその映像は、まさにサヤの度肝を抜くものだった。 『百人抜き伝説』と名づけられたその内容は、 タイトルの通り百人の男性を射精へと導く女優の超セックスが映し出されていた。 (もはやこれってドキュメントなんじゃ……) 手で、胸で、口で、お尻で。前から、後ろから、座りながら、跨りながら。 一人と、二人と、五人と、二桁の男たちと。 あらゆる方法で次々と男たちを絶頂へと導いてゆく女優の姿に、 サヤは深い感動を受けインスピレーションを刺激させられる。 「あいつに感謝しなきゃ……」 今なら書ける。ミューズが降りてきた。 「すごい、凄いものが書ける!!いける!!」 と、画面が乱れて映像が変わる。 どうやら、別の番組を重ね撮りしていたらしい。 ぬいぐるみの鳥が出てきて、ナレーションのお姉さんが語り始めた。 ~ぶんちょうのぶーちゃん~ ぶーちゃんのお誕生日の巻き。 今日はぶーちゃんのお誕生日。 でも、ぶーちゃんはあまり楽しくありません。 なぜならインコのイーちゃんが、 ぶーちゃんの大好きなクレヨンをぶーちゃんに何も言わず勝手に使ったからです。 18色のいろんな色のクレヨン。 赤青黄色、白黒緑、水色桃色紫色、橙黄緑こげ茶色、茶色灰色すみれ色、銀色金色ねずみ色。 とっても綺麗なクレヨンで、使うのがもったいなかったぶーちゃんは、いつまでも使わずに 大事に大事にとっていたのです。なのにそれを一番の友達のイーちゃんに勝手に使われて、 ぶーちゃんはとっても悲しくてどんなプレゼントをもらっても嬉しくありません。 「ぶーちゃん、君の大好きなシュークリームだよ」 「ぶーちゃん、前から欲しがってたけん玉だよ」 ぶーちゃんのお父さんやお母さん、友達たちがプレゼントを持ち寄っても、ぶーちゃんは全然笑いません。 そんな時イーちゃんがプレゼントの箱を持ってぶーちゃんの前に現れました! 「ごめんよぶーちゃん、このプレゼントを受け取ってよ」 それはぶーちゃんとイーちゃんが楽しそうに笑っている一枚の絵でした。 18色のクレヨンで描かれていたその絵には、 『ぶーちゃん、いつまでもイーちゃんの友達でいてね』と書かれていました。 「ごめんねぶーちゃん、ぶーちゃんにあげるプレゼントだから ぶーちゃんの好きなクレヨンで描いたほうがいいと思ったんだ。 それにお誕生日プレゼントだから、ぶーちゃんに秘密にしてた方がいいと思ったんだ。 大事なクレヨン、勝手に使ってごめん」 謝るイーちゃんに、ぶーちゃんは首を振ってプレゼントを受け取りました。 「もう謝らなくていいよ、だってクレヨンなんかよりもっと大切なプレゼントをもらったんだもん」 そう答えるぶーちゃんの顔は、イーちゃんの描いた絵のような笑顔でした。 その笑顔を見たら、イーちゃんもぶーちゃんのお父さんもお母さんも友達もみーんな笑顔になりました。 おしまい 次回は、いーちゃんとお別れ!?の巻きだよ 「面白い……ていうかウルっときた……」 幼児向けの番組だけど、それでも面白い。 その心温まる脚本と、お姉さんの柔らかな語り口で、サヤは心の中の汚れたものが消え、童心に返ったような気分になっていた。 そう、心の中の汚れたものというか、さっきまであったあれが……。 「あんたのせいで小説のインスピレーションがどっかに行ったじゃないのさ!!!! どうしてくれるのよーーーーーーー!!!!」 「……何の話だ?」 携帯電話の向こうでまくしたてるサヤの剣幕に、重ね撮りしていたことなどすっかり忘れた外山はたじろぐ事しかできなかった。 おまけ終わり
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コジロー先生が帰ってきた。 あの日からキリノは本当の意味での元気さを取り戻した。 先生がいない半年間も、キリノは変わらず明るかった。 でも私にはわかった。 キリノははき出したい色々なもの、弱音を、悲しみを、悔しさを。 堪えて飲み込んで、剣道部を引っ張るために明るく振る舞っていたのだ。 「でも… 抱きついて泣き出したのは…流石にちょっとびっくりしたわ。」 苦笑するサヤ。 それは、それまで漠然と感じていた 「キリノはもしかしたら先生の事が…?」 という問いが確信に変わった瞬間でもあった。 そうと分かれば、応援しよう。 度を過ぎない程度にだけど、キリノが先生と上手くいくように。 しかしあれだけ露骨な感情表現をしたにも関わらず、 二人の関係は半年前と変わったようには見えない。 私達はもうすぐ卒業だ。 それには二つの意味がある。 教師と生徒という立場が無くなり、おおっぴらにつき合えるようになる。ということと 卒業してしまう、ということ。 それはキリノと私は室江高を離れる、ということ。 卒業したって会おう思えば会えるのだけど。 一緒にいられる時間は貴重なものだ。 キリノも同じ事を思っているのか、 先生へ積極的にアプローチするようになったように思えた。 「見て見てサヤー!先生にお弁当作ってきたんだけどどうかな?」 「おおっ!美味しそうじゃん。きっと先生喜ぶよ!」 「へへ、そうかな。よかった」 「ついさっき剣道場に行くところだったみたいよ。早く渡してきな」 「うん、ありがと!」 そう言いながら駆け出すキリノの笑顔はまるでひまわりのようだった。 ------------------- わざと遅れて剣道場に赴くと、ちょうど食べ終わった所のようだ。 キリノはにこにこしながら魔法瓶のカップにお茶を注いでいる。 先生は私に気付くと照れくさそうに笑った。 まんざらでもない、という感じか。 そんな二人の姿を見ていたら… ちくり。 あれ、なんだろう。 私の心で何かがひっかかっているのを感じた。 その時はそれが何なのかよくわからなかった。 わかろうとしていなかった、だけなのかも知れない。 それは、気付かない方が良いものだったから。 金曜日の部活の休憩時間。 キリノがサヤにこっそり話しかけてくる。 「サヤ~。明日の土曜日に先生と出かけるんだけどさ、 何着て行くのがいいなぁ。」 「ん。何それ?デート?」 「ち、ちがうよぉ!部の用事でちょっと付き合って欲しいって言われて…」 部の用事なのに現部長のダンくんじゃなくてキリノを連れて行くの? という疑問が一瞬頭をよぎるが、 「…そっか。上手くいってるみたいじゃん。」 つまり、あの鈍感教師もキリノの気持ちに応え始めたという事か。 「行ってらっしゃい!頑張っておいで!」 「うん、ありがと!」 服の目星もついて満足したのか、キリノは再び練習に戻る。 それをしばしサヤはぼんやりと見つめていた。 「………はっ」 …どうした私!こないだから何だか変だぞ! 心に何かひっかかっているような感覚。 それを感じる頻度は確実に増えていた。 そして今日、 休日に先生がキリノと出かけるという話を聞いて キリノを祝福したい気持ちと同時に…何故か心がざわつくのを感じてしまった。 いや、そんな馬鹿な。 あたしはキリノと先生の仲を応援しようって…。 せっかく上手く行きかけているのに、あたしは何を…。 浮かびかけた自分への疑念を振り払おうとするが 自己暗示では打ち消せない何かが心に去来しているのを感じる。 キリノには悪いがコジロー先生は私の趣味じゃない。はずだ。 そりゃあ嫌いなわけではない。 むしろ頼りにもしているし一緒にいて楽しい相手であるのは間違いない。 だけど…。 その日は帰宅しても、お風呂に入っても、布団に入ってからも ぐるぐる、ぐるぐる、と考えがループしてしまい… 翌朝。サヤは寝不足な顔で駅にいた。 そこはキリノとコジローの待ち合わせ場所。 が、見える位置の喫茶店。 屋内なので向こうからは気付かれにくい地点だ。 「そう!キリノが心配だから! あの子ああ見えて意外に抜けてる所があるから!」 誰も聞いていないのに言い訳をするサヤ。 そうこうしているうちに 待ち合わせ場所にコジローとキリノが現れた。 約束の時間の10分前なのに二人ともほぼ同時だった。 さっそく移動する二人を、サヤは慌てて追いかける。 それから二人は、電車に乗って数駅移動し 県内でも剣道でそれなりに名の通った女子校に入っていった。 「ここは…練習試合の申込のあった…」 女子校の女子剣道部に挨拶に赴くのに、 確かに部長とはいえダン君を連れて行くのは不自然だ。 キリノを付き添わせたのはそう言うことだったのか。 「ほ、本当に剣道部の用事だったのか…あの朴念仁教師め」 そうサヤは毒づくものの、コジローと二人で歩くキリノは幸せそうだった。 「はー。馬鹿らし。何やってんだあたしは…」 しばらく自己嫌悪に浸っていると 挨拶を終えたのかコジローとキリノが校舎から出てきた。 とっさに植え込みに隠れるサヤ。 二人は楽しそうに談笑しながら校門を出て行く。 「帰ろう。帰って素振り千本だ。 汗を流してこんな気持ち、忘れてしまおう」 そう決めて、二人の後ろ姿を見つめていたサヤ。 その高校の前は、歩道の無い狭い道路だった。 そんな通りを、幅の広いトラックが無理矢理通ろうとする。 とっさにコジローはキリノをかばうように肩を掴み、抱きつくような格好になった。 「おっ…と」 「…あっ」 見つめ合う二人。 その距離はあまりにも近すぎて。 ズキン それを見ていたサヤは、自分の心が大きく疼くのを感じた。 「そっか…私は…昔から、好きだったんだ」 その瞬間、わかってしまった。 自分の本当の気持ちに。 わかってしまったら、止まれなくなってしまった。 胸がズキズキと痛む。心が悲鳴を上げている。 気付けば、植え込みから出て二人の前に姿を露わにしていた。 気付いたコジローが声をかける。 「お、サヤ?こんな所で何してるんだ?」 決意を秘めた、瞳。 しかしそれは今にももう泣き出しそうで。 その表情に尋常でない物を感じとったのかキリノがサヤの元へ駆け寄る。 「サヤ、どうしたの?…大丈夫?」 「ごめん、キリノ。」 「え?」 「私…もう自分の気持ちに嘘つけそうにないよ。」 「…サ…ヤ…?」 「キリノと先生の仲を応援したいっていうのは今も変わっていないよ。 間違っているってのはわかってる!…独りよがりだってわかっているけど! 私は、私も、この気持ちをぶつけてからでないと前に進めない!!」 そう言い放つとサヤはコジローの方に向き直る。 「先生!!」 「お、おう!」 時間が、止まったかのようだった。 コジローもキリノも、サヤの言葉を待っていた。 サヤは、続きの言葉を放てばもう戻れない。 その自覚があった。 それは自分も周りも傷つくことになる選択だった。 だけど止まれなかった。心が壊れそうだったから。 キリノは親友の、サヤの行動に困惑していた。 サヤが先生の事を…?もしそうなのなら 自分の無神経な行動がどれだけサヤを困らせたのだろう、傷つけていたのだろう。 そう考えると胸が締め付けられる思いがした。 そして、しばしの静寂のあと、サヤの口が開かれる 「キリノを賭けて、私と勝負をお願いしたいぃぃ!!!」 「…は、はぁ?」 「…はにゃ?」 「私は!キリノのことが大好きだぁー!!」 間違っているのはわかってる! だけどもう自分の気持ちに嘘はつけないのよー!!!」 「よし、わかったから落ち着け。ここは天下の往来だ。」 ----------------------- そして剣道場。 コジローとサヤの、稽古と称した果たし合いが行われた。 鬼神の如き形相で勝負に望むサヤ。 立会人を勤めたタマをして真顔で 「…つ、強い!」 と言わしめる気迫だった。 しかしコジローも負けちゃいけない気がしていた。 キリノがどうこう、だけじゃない。サヤのためだ。 なんというか、ここで自分が負けるのは教育上良くない気がした。 教師として、剣道部顧問としてこの勝負に負けるわけにはいかなかった。 「きぇぇぇぇぇぇ!」 「やぁぁぁぁぁぁ!」 「でぃぃぃぃやっ!」 勝負は、サヤが1本目を先取したものの その後体格とスタミナで勝るコジローが2本を連取。 「ぜー…ぜー…」 勝負に負けたサヤはへたり込みながら、 熱病に浮かされた脳が回復していくような感覚を覚えていた。 要するに、冷静さを取り戻しはじめていた。 「やややややや、やばい。 あたしやっちゃった?やっちゃった! どうしよう、この状況どうしよう???」 狼狽するサヤの元に、何かを言いたげな表情でコジローが歩み寄ってくる。 「そうだ!!!」 起死回生の策を思いついたサヤは 勢いよく立ち上がるとそのまま、 ずびしっ! と、コジローの鼻先に指を突きつけた。 「こ、これでキリノは先生の物ね! 大事にしなきゃ末代まで祟りますよ! 室江高が心霊スポットになっちゃうんですからね!」 「なっ!」 「はにゃー。」 意表を突かれたコジロー、 キラキラしながら飛びついてくるキリノ。 「そういう事だったんだねぇー。あたしゃびっくりしたよぉー」 「そ、その通り!私はいつでもキリノの味方だからね!」 その言葉は嘘ではなかった。 サヤは、キリノに抱きつかれ恍惚に浸りながら 「あいやー。この関係がやっぱりいいわー」 と、脱力したように呟く。 そしてコジロー。 「良くねえよ!いや、悪くはないんだけど! 立場的に良くねーんだよ!!」 とりあえず色々卒業までお預けという約束が結ばれたとか。